2011年2月15日火曜日

コーヒーの基礎~カフェへの道#9

写真の左側はパーチメント。コーヒー豆の皮である。そして右側がコーヒーの生豆。この生豆を煎る、焙煎することによって、飲料用のコーヒー豆が出来る。

コーヒー講習会の2日目はコーヒーの品種や収穫方法など、コーヒー豆というものがどういうものか徹底的に、しかし非常にシンプルに教わった。世にコーヒー教本は数多く、エチオピアが原産国とかブラジルの生産量が一番とか書いてあるが、これほどすっきりした内容は初めて。

コーヒーという木の分類方法や、栽培方法、ウォッシュト(水洗)とナチュラル(自然乾燥)の違いなどを極めてわかりやすく教えていただいた。

これまでわからずにいたことが、いろいろ明らかになった。例えばアラビカ種の方が高く売れるのに、なぜカネフォラ(ロブスタ)種が栽培され生産量も多いのか。これはアラビカ種が病気に弱く標高の高い地域でしか生産されないのに対し、カネフォラ種は病気に強く、比較的低地でも生産化可能であることが理由。またアラビカ種の花が一輪いちりん咲くのに対し、カネフォラ種はまとまって咲く、なんとことも初めて知った事実。受粉してから熟した実になるまで数カ月かかることもわかった。

わずか2時間の講義時間だったが、内容の濃い、充実した時間だった。

2011年2月14日月曜日

コーヒーの評価方法~カフェへの道#8

続いて教わったのはコーヒー豆の評価方法。カッピング、という。SCAA(米国スペシャリティコーヒー協会)の様式を使う方法を教わった。

方法は単純なようで、実はかなり難しい。決まった分量の挽いた粉の匂いを嗅ぐ(フレグランス)、お湯を注いで匂いを嗅ぐ(アロマ)、スプーンで勢いよくすすって味を確かめる。ここで酸味(アシディティ)、コク(ボディ)、後味(アフターテイスト)を確かめる。さらに味の調和(バランス)、甘さ(スウィートネス)、風味(フレーバー)、液体のきれいさ(クリーンカップ)、全体評価(オーバラル)、欠点(ディフェクト)についても点数をつける。

慣れた人は、コーヒーを分別するために、オレンジの香りとか土の香りなどを嗅ぎ分けたり、パイナップルの味などを感じたりするが、私は皆目分からない。

この日は3つのコーヒーを出し、うち1つだけ違う種類のコーヒーで、これを当てる、というテストを行った。これはなんとかなったが、その後やったカッピングは外れてしまった。

やっていればだんだん慣れる、という人もいるが、難しい。美味いか、まずいかはわかる。というか、スペシャルティコーヒーが対象なのですべて美味い。しかし、分別はできない。難しい。とてもとても難しい。

やればやるほど不安に陥ってしまった。

コーヒーの抽出~カフェへの道#7

2日間に渡り、コーヒーに関する講習会に参加した。

まずはコーヒーの抽出方法。この過程で、SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)では、ドリップ式抽出がトピックであるということを知る。それまで今後の抽出方法は(フレンチ)プレスと信じ込んでいた。

ドリップは日本ではお馴染の紙やネルのフィルターに挽いたコーヒー粉を入れてお湯を落とす方法。これに対しプレスは紅茶のように、粉にお湯を入れて上から金属のフィルターを押して抽出する。欧米で一般的な方法だ。

ドリップがすっきりした味になるのに対し、プレスは油脂成分も含まれるためコクが出てくる。だからプレスの方が美味いと言う人もいる。私もそう思っていた。

一方、世間ではドリップの方がいいと言う人も少なからず多い。うちの家族も例に漏れない。

ともかくアメリカではドリップが「シングルサーブ」と言われ、注目され始めているようだ。昨年のSCAAは話題が「シングルサーブ」一色に染まったとか。少なくとも日本では当たり前過ぎるドリップだが、アメリカではトレンドになり始めているらしい。

このドリップ。細く注いで1分ほど経つとコーヒーが滴り落ちる。それから1分ぐらいで淹れればアメリカン。3分ほどかければコクのあるコーヒーが出来上がる。

スペシャルティコーヒーはコマーシャルコーヒーとは違う。この点を徹底的に教わった。

2011年2月6日日曜日

スピーカーセット~カフェへの道#6

ちょうど時間が出来たので山の家を訪問。気温が緩み、雪もだいぶ溶けていた。おかげで、先日は雪に埋もれていたアプローチを通り、家の前まで車で進入することができた。

本日の目的の一つはスピーカーのセット。といっても、古いパソコン用のスピーカーを置いてきただけだが。

このスピーカー、クリーム入りのプラスチックに包まれ、お世辞にも見た目はよくない。しかし、ウーハー付き。

パソコンを持ち込み、つないでみた。鳴らした曲は、お気に入りのマッコイ・タイナ―、サテンドール。

結果は、ひじょぅ~によかった。長い間、練馬のマンションで十分な音量を出せずにいたゲートウェイ2000の付属品は、呪縛を取り払うかのように、いい音を解き放った。

スピーカーの概観は山の家にそぐわない色だが、音色は十分合っていた。

薪ストーブの火を見ながら、コーヒーのマグを手に取ると、静かに響くサテンドール。なかなかいい。試しにレミオロメンも聞いてみたが、これもいい。しかしやっぱりサテンドールが落ち着く。今度はキース・ジャレットも聞いてみたい。コーヒーじゃなく、ウイスキーで。

帰り、家を出ようとしたら、雪にタイヤが埋もれてしまった。タイヤを動かせば動かすほど、文字通り深みにはまる。ちょうど通りかかった仙台ナンバー・アウディの方に助けてもらった。感謝。

2011年2月3日木曜日

雪かき~カフェへの道#5


1日。晴れた空に山が映える。暖かく、下界では雪解けが進んだ。

しかし、山の家は雪に埋もれていた。道路を除雪した雪が道端にうず高く積り、車も入れない。お腹も空いた。空腹を満たすにしても、家の中に入らねば。まずは、家への道を確保するため、スコップで雪のかき出しを始めた。

なんとか人間が歩けるだけのスペースを作り、家の中へ。水抜き栓を緩め、水が出ることを確認。暖をとろうと、薪ストーブに杉の葉、そして薪を入れ、マッチで火をつける。キャンプ用の椅子を薪ストーブの前に据え付けた。

鍋でお湯を沸かしカップラーメンの塩焼そばに湯通しする。コーヒーもわかそうとコーヒーメーカーをセットしたが、フィルターを持って来なかった。

塩焼そばは美味かった。惣菜のポテトサラダも美味い。薪ストーブの火はなかなか点かなかったが、大きな窓から注ぐ太陽の光が家の中をぐんぐん温めてくれる。

人心地ついて、本格的に雪かきに取り掛かった。不動産屋さんが置いて行ったスノーダンプで除雪する。硬い場所はスコップで崩す。雪もこれだけ溜まってしまうと、簡単には除雪できない。

徐々に除雪が進み、なんとか車を止めれるスペースを作ったころにはだいぶ日が傾いていた。

家までの道ができた。久しぶりの除雪作業で、後で腰に来るかもしれないが、それはそれ。達成感を味わう。


お祓い~カフェへの道#4

新しい家に入る前にはお祓い。ずっとやってきた習慣である。神主さんに頼むわけではない。塩と酒を用意して、家、庭の四隅に撒きながら、その土地を守ってきた人、自然に感謝する。千葉の団地に入る時にそうしたし、福岡、NJの家に入る時もそうした。東京のマンションでは玄関に塩と酒を撒いた。

雪が降り続くこの日は大安だった。午前中用があったし、そう暇でもなかったが、この日に行きたかった。だから一の蔵一升と赤穂の塩を持って出かけた。

雪の量はそう多くなさそうだったが、畑の隅、とくに隣地との境で2mほどの段差がある部分には雪が多く積っていた。灌木の上に積った雪は見た目にはわからないが、踏み抜くと、腰までも落ちてしまう。それでもできるだけ四隅に寄り、感謝をささげた。

雪の中を一歩いっぽ歩き、この土地を開拓した人に思いを寄せる。寒く辛かったであろう日々を思い浮かべる。そうしながら自分自身のこれまで、そして今後のことを考える。深い雪は長靴の隙間から中に入ってくる。足はだんだん冷えてくる。

一回りすると、安堵感がやってきた。

2011年1月31日月曜日

引き渡し~カフェへの道#3

農地と中古物件の所有者になった。

引き渡し場所は銀行の支店を借りて行われた。売り主はカギを、購入者は金を用意する。不動産会社以外に司法書士も立ち会い、金と領収書の交換を事務的に進める。これがもし詐欺だったら、なんてことも一応は考える。

約30分で手続き完了。終了後、当初の約束で、不動産と共に入手した薪ストーブやトラクター、芝刈り機の操作方法を習うため、農地と物件の場所へ移動した。

現地は雪に覆われていた。芝刈り機は何かが凍ってしまったようで、エンジンがかからない。販売店に電話したら、暖かくなって溶けるまで待てという。

家の中は芯まで冷えていた。誰もおらず、物が運び出され、寒々しい。ファンヒーター2台ぐらいじゃ暖かくならない。

薪ストーブを点けた。最初杉の葉を焚きつけにして点けたが、消えてしまった。薪が大きすぎたようだ。それでも着火剤を使ったら火が点いた。やはり火はいい。赤い炎を見ているだけでも暖かく感じる。

外に出てトラクタ-を格納してあるコンテナへ向かう。40センチは積っている。雪をラッセルしているうちに、足の指の感覚が次第になくなる。釣り用の長靴で冬は無理なようだ。

トラクターはメカのお化けだ。前方のパワーショベルや後方の掘削用回転翼を操作する。見ているだけで緊張する。間違って手とか巻き込んでしまったら大ごとである。

庭に植えてある木の名前を聞き、シャーペンで名札に書き込みぶら下げる。さらに、薪風呂の使い方やら水抜きの仕方を習い、家の引き継ぎを終えた。

外に出て玄関にカギをかけたら、辺りはもう暗かった。静寂で、自然の中ということを実感した。


後日、司法書士から登記識別情報という書類が届いた。