1963年から46年間お世話になった自宅を建て直すことになった。老朽化や家族構成の変化などが理由。建て直す、つまり家を解体する前に、お世話になった家に感謝を込めて神式のお祓いをしていただいた。神棚の前に座り、神主さんの指示に従って礼をする。その後は、各部屋、家の四隅でお祓いをしていただいた。
建築メーカーを決めるにあたっては、多種多様なモデルハウスを見た。
東日本ハウス、ウンノハウス、四季工房、スウェーデンハウス、一条工務店、北洲ハウジング、大東住宅、スモリ工業、住友林業、積水ハウス・・・。
一応、木造建築ということを決め、断熱にこだわった。
営業マンの積極さ、知人というしがらみ、提案内容などから、4社に絞って見積もりをもらった。
東日本ハウス、ウンノハウス、住友林業、積水ハウス、である。
結局決めたのは積水ハウス。営業マンの柔軟性と納期の早さが決め手である。
いずれの会社もよい営業マンで、家の作りも悪くなさそうだった。
実は住友林業で9割方決めていた。
他社からは積極的な提案があるのに、積水ハウスからの提案はなかなかなかった。
それが積水ハウスに変わったのは、信頼感、かもしれない。
様々な住宅を見ていく中で、間取りのイメージはどんどん変わっていく。
ほとんどのメーカーは、ある程度固まって行くと、まったく違う発想はなかなか出てこない。
それが積水ハウスの営業マンは、簡単に違うアイデアを提供してくれた。
住友林業に申し込む、とほぼ決めていた前の晩、積水ハウスからようやくCADで描いた提案が出た。
それを説明する営業マンの姿勢に、興味を持った。
積水ハウスの営業マンはどんな“変化球”を投げても、きちんと取って返してくれるに違いない。
そんな気がした。
また納期も早かった。同じ時期のオーダーなのに、住友林業の引渡は6月上旬。これに対し、積水ハウスは2月末。どうせなら早く住みたい。これも決め手につながった。
あれほどこだわった断熱なのに、気がついたら、関心を持っていなかった。
これから3カ月半の借家暮らしが始まる。冬を迎え辛い。なんとかしのがなくちゃならない。