昼代以外はすべて税金で賄われるという美味しいツアー。観光旅行ではないが、トマトの水耕栽培、ブランド豚の農家レストラン、米粉の消費拡大を図る農業生産法人の3カ所を見て回る、なかなか楽しい1日となった。
最初に訪れたのは大衡村の有限会社未来彩園。オランダ製のガラス温室でトマトを水耕栽培していた。ここでは4人の社員と16人のパートがフル稼働。約3カ月でできるトマトを収穫していた。元々は建設会社で、完全な異業種参入、とのこと。社長の一言「これみんな借金の塊ですよ」がずっしり響いた。
続いて訪れたのは、「伊達の純粋赤豚」ブランドで人気沸騰中、登米市の有限会社伊豆沼農産。豚の生産農家が基本だが、農家レストランや直売所を持ち、鹿児島や香港にまで販路を広げている。香港では鹿児島の黒豚が100グラム45ドル、米国のオーガニックポークが50ドル。「伊達の純粋赤豚」はなんと60ドル。伊藤社長は「香港で評判になってると東京の新聞が書くと国内で評価される」のを狙っている。今でこそ流行の農工商連携についても「農家だったが、必要だったからハム作りに取り組み、販売もしている」と自然体を貫く。
最後に訪問したのは、同じく登米市の有限会社登米ライスサービス。自前で水田を持つほか農家とも契約し、120ヘクタールの田畑で栽培している。米の販売をメインに、米粉も取り扱い、販路拡大のため、味噌製造免許や菓子製造免許も取得した。
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