震災から4日目、蔵王の仕事場の点検に向かった。仙台と同じ震度6。おそらく、それなりの被害が出ているはずだった。
片道40K。しかしガソリンがない。遠刈田温泉までは2度ほどジョギングしているので、何とかなるだろうと、ママチャリで行くことにした。
家を出発してまもなく信号の明かりは消えた。意外に車が多い。途中、ガソリンスタンドに人がいたので、停電が回復したら給油できるかどうか聞くと、できないという。
行きは登り。急な坂は自転車から降りて引っ張った。
明るい日差し。途中、がけ崩れが起きていたり、地割れを目のあたりにすることを除けば、暖かいいい日だ。
異常さを感じるのは信号の無燈を見るとき。それ以外は、のどか。春の日差しがやわらかい。
標高400mのすずらん峠を下りる途中にある野菜の自動販売機でジャガイモとキャベツを買う。どちらも100円。安い。店のおばあちゃんが、傷ついているからと、ダイコンとニンジンをくれる。
こちらも揺れました?と地震の被害を聞くと、「うちは薪ストーブだから大丈夫」という。灯油不足でも影響を受けないのだ。木質バイオマスの自然エネルギーの素晴らしさを再確認する。
さらに登り遠刈田温泉の売店へ。仙台市内のスーパーと異なり、こちらの商店では並ぶことなく買い物ができる。米やカップ麺は見当たらないが、クッキーなどを買う。
仕事場は無事だった。壁にひびが入っていたり、薪ストーブの位置がずれていたりするが、戸の開閉には問題なし。躯体は影響を受けていない。不思議なことにステンドグラス製のお雛様は落ちずに残っていた。
ブルーベリー畑はいつもどおり。雪はだいぶ溶けていた。自然は、やすらかな姿を見せている。
屏風岳もきれい。
帰り道でスパゲッティーや白石うーめんを買い足した。
下りの帰りは3時間で仙台へ着いた。
0 件のコメント:
コメントを投稿