今日は塩釜の造り酒屋「阿部勘酒造店」の工場を見学した。
小さい蔵元で、近代的工場だが、歴史は古い。創業は享保初年(1716年)。塩竃神社への御神酒御用酒屋が酒造りの原点という。
ブランドは「於茂多加 男山」。最近は宮城県内向けは「於茂多加」、県外向けは「阿部勘」として売り出している。出荷本数は少なく、問屋を通さず、酒屋さんに直接販売している分が多い。
ちょうど、酒米「亀の尾」を使った純米吟醸を造っていて、機械で圧縮して搾るお酒と布に入れたお酒が垂れてくるのを待つお酒の2種類を試飲させていただいた。
味は垂れてくる方に軍配。写真がその窯。中に、搾りを待つお酒が詰まった袋が吊るしてあるので、別名「首吊り」ともいうらしい。
杜氏の方に「どうやって毎回、同じ味を出すのですか?」と聞いたら、酒米の出来は毎年変わるので、その都度、それに合わせて仕込むという。
結局よくわからなかったが、要はプロの腕、ということか。
毎回大変で、「これでいい」という終わりはない、とのことだった。
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