2日目の午後は再びカッピング。
まずはじめに3種類のコーヒーを試して点数を点けた。1種類は風味が良くなく、1種類はずば抜けた味があった。ふたを開けると風味があまり良くないと思われたのはタイのコーヒー。アラビカにロブスタの血が入ったカチモールという品種らしい。若干、なんというか土臭い。
ずば抜けた味はパナマのゲイシャ種。エスメラルダ農園産だ。言ってみれば華やかな果実の香りを感ずる。私でもその素晴らしさがわかった。
もう1品はエチオピアのイルガチェフ。もちろん美味しいコーヒーだが、スペシャルティコーヒーの中では可もなく不可もなく、といったところか。
第2ラウンドは6種類のコーヒーをカッピングして、第1ラウンドのコーヒーを当てるクイズを行った。3グループに分かれ、グループとして答えを出すのだが、この結果が散々だった。私個人が、である。
グループとしては唯一全問正解だったが、私が選んだコーヒーは違った。私が、飲みたくない、と思ったコーヒーは実は世界有数の素晴らしいマンデリン。講師の方は90.5という高い評価を点けた。一方、私はどうも香りが好きになれなかった。バランスはまずくないと思ったが、強く放つ個性に共感できなかった。これがタイのコーヒーか、と判断したのである。
そんなわけで2日目のカッピングはますます落ち込む結果となった。
この2日間は極めて濃縮された時間で、本当に貴重な講義だった。集まったのは大半が東京以外の人で、コーヒーに魅せられた人同士で交わす会話はとても有意義だった。
しかも全国のコーヒーが美味しい店がある程度一致していることがわかり、これにも驚いた。日本におけるスペシャルティコーヒーの世界はまだまだ狭いが、確かな足場を築きつつあるのである。
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