小樽の朝は、鳥の声で目が覚めた。
前の晩、そしてその次の晩ともにぐっすり。
テントだが、しっかりしたエアマットを敷いているのでフカフカである。
朝はコーヒー。家からコーヒー道具を一式持参しているので、完璧なコーヒーを淹れる。
まずお湯を沸かす。その間に、ポット(沸かしたお湯を入れる)、サーバー(ドリッパーから出たコーヒーを受ける)、ドリッパー(フィルターに入れた粉を入れる容器)、ペーパーフィルターを用意し、前日買った豆を挽く。
この瞬間がいい。お湯が沸く音がコトコト響き、コーヒーの香りが漂う。
生協で買った豆はやっぱり膨らまなかった(炒って間もない粉はお湯を注ぐと膨らむ)。
それでも、2日ぶりのコーヒーはうまい。しかも森の中のコーヒーは格別である。
キャンプ場から近い天狗山に車で登る。市街地が見えるはずだが、霧が濃く、視界が開けない。
小樽の町へ。車を止め、徒歩でブラブラ街を歩く。観光地だ。観光客向けの人力車もある。
北海道の石炭を運ぶ港として発展した街のようである。
戦前の発展が思い浮かぶ。
案内所でコーヒーの自家焙煎店を尋ねる。
「可否茶館」というところを教えてもらい、豆購入。
「
かま栄」というかまぼこ屋さんで「
パンロール」というかまぼこをパンで包んだものをいただく。
これうまい。脂っこいが、うまい。
新鮮なコーヒー豆も買えたので、小樽を後にし、札幌自動車道に乗る。
札幌は通り過ぎ、滝川を目指す。
途中、岩見沢サービスエリアで昼食。「ポテト麺」というのを頼む。ラーメンの麺にジャガイモを練りこんでいるのか、うまい。冷たい麺である。
後は一気に富良野へ。
富良野では、
新富良野プリンスホテルで、テレビドラマ「風のガーデン」の舞台となったブリティッシュガーデンを見る。「風のガーデン」は倉本創作で、緒方拳の遺作。
ドラマを見ていないので、残念ながら感動もなし。
ゴルフ場跡地に造られた庭園はこじんまりとしていた。
続いて、「
ファーム富田」。これはすごい。クリックしてホームページを見てください。それだけでも良さが分かる。
中に「
ファーム富田」の歴史を記した看板がある。経営が苦しく全部刈ろうとしたが、刈れなかった、と。
ラベンダーの蒸留水、石鹸などを購入。ラベンダー色のソフトもいただく。
天候は晴れ。雨は降りそうにない。テントの方がよかったのではないか。
白銀荘は自炊の宿。
みんなすき焼きやカツオの刺身と豪華な料理を作っている。
そんな中、宿の冷凍食品を温める。
札幌から登山に来ていたNTT社員2人と同じテーブルになる。
2週間ほど前に中高年者10人が亡くなった大雪山系の遭難はこの近くの山で起きたと聞く。
日本海側を稚内まで北上する、と言ったら、初山別に宿泊することを勧められる。
宿泊場所は2段ベット。料金は2600円。
温泉がよかった。サウナも付いていて、露天風呂が広い。