調べてみると、米国で、19世紀後半からコマーシャリズムの波に乗ってコーヒーが大量に消費されるようになった100年間が、ファーストウェーブ。1960年代から焙煎機を備えたコーヒーショップが広がり、90年代のスターバックス拡大に象徴されるのがセカンドウェーブ。
そしてサードウェーブは、シカゴのIntelligentsia Coffee、オレゴン州ポートランドのStumptown Coffee、ノースカロライナ州のCounter Culture Coffeeらが自家焙煎の新鮮なコーヒー豆を顧客に提供している。ワインのように風味、味にこだわり、ラボと呼ばれるカッピングルームを備え、日本で一般的なドリップコーヒーに着目しだした。
20年前のニューヨーク。喫茶店、カフェなんてものはなかった。味はまずいのが普通。ミルクを入れて誤魔化したラテなんてものはあったし、店内で飲むこともできたが、コーヒーはパンを流し込む液体の一つに過ぎなかった。コーヒーを味わう雰囲気はなかった。
そのニューヨークでコーヒーブーム? 確かめたくなった。
Stumptown
マンハッタンでまず行ったのは29丁目、エースホテルの1階にある Stumptown Coffee 。サードウェーブの焦点となっているStumtown Coffeeがニューヨークに進出した店舗だ。
店員は全員が帽子をかぶっていた。そのうちの一人、メグ・ライアンに似た女の子にドリップコーヒーを頼んだ。
コーヒーの銘柄を尋ねたら、壁に書いてあるものから選べ、と言う。
選んだのはルワンダ。お洒落なケメックスで淹れてくれた。出され紙コップの外側には銘柄が書いてあった。
コーヒーの新鮮なフレーバー。悪くない。いい酸味も出ている。別の店で買ったベーグルで朝食。
Joe
次に入ったのは 21丁目、Joe Pro Shop 。Joe はニューヨークとフィラデルフィアに9店舗を持っている。こちらは去年4月に出来たばかりの本店。
ここで頼んだのはケニアのカンゴチョ。
ハリオV60で淹れてくれた。
フレーバーが強く、クリアー。酸味も悪くない。
店舗は入口側に小さなカウンターがあるのみ。奥はカッピングルーム。
器具の展示コーナーをみると、ハリオがずらり。
日本語が氾濫している。
日本のコーヒー文化がニューヨークに広がっていることを実感する。
Grumpy
3軒目はチェルシーのCafe Grumpy。ヒゲオヤジ(?)のロゴが可愛い店。
店舗の奥には座る場所もあり、結構賑わっている。
こちらではニカラグアを頼む。
金属のフィルターでドリップしてくれた。
いずれの店も共通して、酸味が強い。
シングルオリジンで注文できるのは4種類ぐらい。
機械で淹れるプレスも扱っているが、値段が高いのはハンドドリップ。
それでも3~5ドル程度。大きなマグカップにたっぷり。
それをほとんどの人は立ちながら飲んでいる。
流石に大都会のせいか、結構混んでいて並ばないと注文できない。
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