2013年2月4日月曜日

当世紐育珈琲事情 その3

チェルシーのBlue Bottle Coffee
ニューヨークのコーヒーブームは本当だった。

色がついてるだけのまずいコーヒーから、華やかなフレーバーを持つフレッシュなコーヒーへ。ニューヨーカーの好みは明らかに変わってきている。

次々と新しい店舗が出来、ラボで味を追求している。

西海岸やシカゴの新興ブランドだけでなく、遠くオーストラリアからも、このニューヨークを舞台に、コーヒーで戦い始めている。

コーヒー抽出の焦点はドリップ。日本の喫茶店が長年培ってきた、あのドリップコーヒーだ。

どの店もエスプレッソを廃するわけではなく、エスプレッソ、そしてエスプレッソをベースにしたカプチーノ、ラテに対する人気は根強い。それでもバリスタが手で淹れるハンドドリップに注目が集まっているようだ。

価格は日本より安い3~6ドルだが、マシンで淹れる一般のコーヒーに比べると倍ぐらいの設定。抽出には当然時間がかかる。単に「コーヒー」と頼むわけではなく、豆を指定して、抽出方法を指定する。にもかかわらず、頼む人が少なくない。

列に並んで注文し、受け取ったコーヒーはほとんどの人が立ちながら飲んでいた。椅子があるコーナーもあるが、数が少なく、ほぼ満席状態となっていた。

味は、酸味が強い。その分、コーヒーの明確な香りを感じる。柑橘系の爽やかさもある。

このニューヨークのコーヒーブーム。やがて日本にやってくるような気がする。元々日本で浸透したドリップコーヒーだが、ニューヨークで広がったサードウェーブ(※その1参照)として東京に上陸する日は近い。


このブログで紹介した店のいくつかは The New York Coffee Guide 2012で紹介されています。
cafe fuaにも置いてありますので、ご来店の際に手にとってご覧下さい。

当世紐育珈琲事情その1  当世紐育珈琲事情その2

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