Mちゃんと幼なじみのKちゃんの家に大きなグミの木がありました。
ピカピカした赤い実が色づく頃になるとMちゃんは、Kちゃんの家に呼ばれてグミを食べさせてもらいます。
Mちゃんは宝石のように沢山なるグミの木があるKちゃんが羨ましくてしょうがありません。
田舎ではどこでも家の周りには、それぞれ実の生る木が植えてありました。
でもMちゃんの家は分家なので、柿の木が一本あるだけです。
Mちゃんのおとうさんはザクロや花梨などを植えてくれましたが、そんなに早く実の生る大きな木にはなりません。
Mちゃんは大人になり結婚をして生家を出ました。
それでもやはり大きなグミの木が諦めきれずにいました。
そして広い土地に引っ越した二年前、とうとう小さなグミの苗木を買って来て自分で植えました。
そして今年ほんの少しですがグミの実が生ったのです。
ピカピカのグミの実には程遠いでこぼこグミでしたが、Mちゃんはこのグミを見て遠い昔を思い出していました。
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この物語を読ませて頂き(実話でしょうが)、思い出します。
返信削除私の実家も本家でした。 分家の畑の土手に真っ赤な美味しそうなイチゴの香が漂っていました。
小さかった私は、そのイチゴを食べました。
それを分家の親父さんが見ていたのです。
私の父は、その親父さんから「苺を盗まれた」ようなことを言われたのだと思います。(その辺は、鮮明ではありませんが)
父親は、この物語のように、苺を植えてくれました。実のなるものは色々と植えて、他の人の物を羨ましく思わないですむように、してくれました。
この親心に、深く感謝しています。
今、自分が孫を持つ身になり、出かけた時のお土産は、ブルーベリーだったり、ゆっさグミだったりなわっしょグミ、イチジク、トマト、ナス、ピーマンだったりです。
亡き父から教えられた、ちょっぴりの「こころ」です
素敵な、お話ありがとうございました。
トッシーさんコメントありがとうございます。
返信削除お菓子等が豊富でなかった昔、木の実や果物は美味しいおやつでしたものね。
何も言わずに苺を植えてくださったトッシーさんのおとうさん、
ステキですね。
私もグミの実を見て今は亡き父を思い出しました。
しかしこのグミの木を見て私の娘や孫は何かを思ってくれるのでしょうか(笑)
☆ぺこさんへ
返信削除童話を読んでいるような・・素敵です。
都会で育った悪餓鬼の私は、戦後何もない時代に隣家の柿を盗み食いしたり(渋柿でひどい思いをしました)当時としては珍しいぶどう棚からぶどうを盗ったりして、親に怒られた事を思い出しました(-_-;)
夢もなにも有ったものじゃない(笑)
LYNX☆さん
返信削除LYNXさんの小さい頃を想像して思わず笑ってしまいました。
きっと、やんちゃでもどこか憎めない子だったのではないでしょうか(笑)
ケーキなんてクリスマスにしか見たことがなかった私は、都会の子は
毎日ケーキが食べられて羨ましいな~っていつも思っていましたよ。