2011年12月10日土曜日

移り行く庭の風景

師走。落葉樹の葉はすっかり落ち、山が見えるはず。ですが、雲に覆われ、屏風岳は見えません。









そのうち雪が降って来ました。あっという間に、手前の山も見えなくなりました。






翌朝。雪が積もった庭に太陽が光を注ぎます。雪の粒が1個いっこ、キラキラ輝いて見えます。

 


2011年11月28日月曜日

10分でカルボナーラ

カルボナーラに一時期凝っていた。都内のイタリアンレストランに入ると決まって頼むパスタが、カルボナーラ。店によっては生クリームが入っていたり、ベーコンの塊がドーンと載っているいるやつもある。

自分でも時々作る。自分で作るやつに生クリームや牛乳は入らない。ベーコン、チーズ、卵が基本で、玉ネギも入れる。

スパゲッティーと冷蔵庫に材量があったので、少し多めの1人分を作ることにした。

まず鍋にたっぷりの水をいれ沸騰させる。
沸騰してきたらスパゲッティー150gを入れる。茹でるポイントはたっぷりの塩を入れることと、包装紙に書いてある茹で時間より2分ぐらい短くすること。

スパゲッティーを茹でている間に、ニンニク1欠片をみじん切りにする。玉ネギ1個を薄切りにし、ベーコン3枚を切る。卵1個はといておく。

フライパンを温め、オリーブオイルを入れ、まずニンニクを炒め、続いてベーコンを炒める。この時、ベーコンに塩コショウして、下味を付ける。さらに玉ネギを炒める。玉ネギがしんなりしてきたらチーズを入れ、白ワインでとく。のだが、今日は白ワインがなかったので、ジンロを入れた。チーズがとけたら、とき卵をからめる。

チーズがとけるころ、スパゲッティーの茹で時間が予定に達するので、ちょっと固め(アルダンテ)の状態でお湯をザルで切る。このスパゲッティーを先のフライパンに入れ、具をからめたら出来上がり。

皿に盛ったらたっぷりの黒コショウをかける。この黒コショウは決して忘れない。なぜならカルボナーラとは「炭焼き風」という意味だから。

これで10分。食べる人が塩をかけるぐらいの塩分控えめで作った方が喜ばれる。

冷えたビール、または白ワイン(辛いやつがおすすめ)とともにいただくと、美味しさが倍増する。

今日のスパゲッティーは1週間後のマラソン出場を考え、炭水化物を多めに取るため、麺を多めにしたが、普通の1人分は以下の材料。

[カルボナーラ材料 1人分]
スパゲッティー 100g
ニンニク 1欠片
玉ネギ 1/4個
卵 1個
ベーコン 適宜(大きな塊を載せると盛りつけた時の見栄えがよい)
とけるチーズ 適宜
オリーブオイル
塩 
黒コショウ
白ワイン(なくてもかまわない)

2011年11月11日金曜日

ブルーベリーが紅葉

ブルーベリーが真っ赤になりました。紅葉の季節です。黒っぽい赤やオレンジっぽい赤などブルーベリーの種類によって、その色合いが若干異なります。また早くから色づくもの、晩秋になってようやく色づくもの等など、様々です。一部の木では落葉も始まりました。

 畑の草はもう伸びません。スギナが若干生えていますが、もう大きくはなりません。

 山は一気に寒くなってきました。霜が降る朝もあります。そんな朝、蔵王の頂上も薄っすらと白く見えます。雪が降ったのでしょうか。それとも霜。この辺りからはよく分かりません。

 ブルーベリーは春、白い花を咲かせ、初夏に若葉を繁らせ、盛夏、青い実を付けます。そして秋、真っ赤に紅葉します。わが家のブルーベリーは低木ですが、精一杯自己主張しているようです。

 もうすぐ雪の季節です。

2011年11月2日水曜日

薪集め

仙台市報に「剪定木配布」の情報が載っていたので、青葉区役所に電話を入れ、西公園まで取りに行った。

「軽トラ1杯分ぐらいは」ということだったので、期待して行ったら、1杯どころか、結果的には3杯分、期待の数倍分の薪を確保した。

配られた剪定木は、桜、アオギリ、欅、桧など。欅は綺麗に切られた木がいくつかあったので、椅子用に何個か確保した。

切ってみると、欅は直径15センチ程度の細い木でもアックス(斧)では割れない。チェンソウーで傷を入れ、楔を入れ、ようやく割れる、という状態。何度かやっていたら、アックスの柄が折れてしまった。しかし欅は重い。燃焼時間の長いイイ薪になりそうである。

これに比べると桜、アオギリまだ割りやすい。桜は節が多い。アオギリはある程度硬い。それでもアックスを打ちこむと、スッカンときれいに割れる。その断面はいかにも薪らしいあでやかさを保ちほれぼれしてくる。

出来上がった薪を薪棚に積み上げていくと、薪がどんどんたまり、満足感、そして達成感を味わえる。

その色合いはなかなか風情がある。つい見とれてしまい、作業がはかどらない。

まあ、これも楽しみの一つである。

2011年10月23日日曜日

薪小屋2号完成

薪小屋を作った。ネットで作り方を調べ、2×4で作った人の図面をそのまま利用させていただいた。

材料費は8,000円程度。道具として購入したインパクトドライバーが19,000円ぐらいしたが、これから作る薪小屋やテーブルのことを考えると十分元が取れる。

ある方に薪小屋製作の受注費用を尋ねたら、「5万円ぐらい」と言われたから、それに比べるとかなり安い。

基礎に固定していないので強風が心配。でもたとえ崩れても安心な場所。壊れたらまた作ればいい。

 作業時間は6時間程度。初めての作業。それも一人でやったのだから、まあ上出来、と自己満足している。

「薪小屋2号」と呼んだのは、1号があるため。1号の方はブロックに木を突っ込み、屋根らしいものを付けただけの代物。これはこれで満足している。

問題は、これに入れる薪をどうやって切るか。一応、アックス(斧)はあるが、切れるかどうか。伐採したサクランボの木を山形からもらってきたり、剪定した枝をもらう算段はつけているが、どうやって薪に仕立てるか。難題、課題は多い。

左上の真新しいのが薪小屋2号。薪の材料を乱雑に重ねているのが薪小屋1号。

2011年8月4日木曜日

狭くなる地球

6月以来、2カ月ぶりに東京へ行った。今回の上京では2人の人物に会ったのが収穫。

一人は前の会社の後輩。彼は前の会社からネット系企業に転職し、別のネット系企業を立ち上げた。それを10年近く経営している。現在の景気で、経営は厳しいようだが、持続している姿は立派。大いに見習いたい。

もう一人は、以前沖縄に住んでいたときに知り合った台湾人。本国への転勤が決まったため、その前にとランチを共にした。給与がドル建てとかで、最近の円高は、日本に住んでいた彼にとって大きな経済的圧力になっていたようだ。今度は台湾元建てだから、少しは楽になるだろう。彼と話し、台湾と中国の経済交流が深まっていることや、沖縄と日本の関係を改めて考えさせられた。台湾では来年1月に行われる総統と国会議員の同時選挙が大きな焦点になっているらしい。

彼ら二人と話し思ったのは、地球は間違いなく狭くなっているということだ。例えば米国の債務上限引き上げ。思えば、このニュースはそれほど大きく取り上げられなかったような。もし引き上げられなかったら、どうなっていたか。債務不履行(デフォルト)である。中国に次ぐ債務国である日本は、借金を返してもらえなくなるわけであるから日本の価値はまた下がるであろう。日本国債は暴落する。つられて株も暴落する。

このランチに同席していた人は「俺なんか年金を国債で運用しているから年金が出なくなる。大変なことだ」。最近の日本企業は企業年金の個人運用(確定拠出年金)が主流だから、一般の投資家以外にも影響を被る人は多い。

第一の債務国である中国の影響はどうか。今や中国が“風邪”を引いたら“肺炎”になりかかるような国も少なくないのではないか。わが国が受ける影響も小さくないであろう。また現在の円高。76円。尋常な数字ではない。今、日本から海外へ旅行すると、すごく割安感があるらしい。その陰で、トヨタは大赤字だ。日本に工場を持つ輸出産業は「やっていけない」と言う。震災で倒産する企業が増え、失業者が増えているが、その失業者を雇用する日本の工場はない、ということだ。円高で輸入品は安くなるはずなのに、インドや中国の消費が増え、穀物は値上がりしている。原油も安くならない。

はっきりしているのは、円高や小麦、油の値上がりは海外の動向に連動しており、もはや日本国内だけで経済を考えることは不可能だ、ということである。この経済の動きは以前からの流れだが、昨今はすぐに伝わる、という点が違ってきている。今回の原発事故で、日本からの輸出品は農産物はもちろん、それ以外も影響を免れないだろう。東北以外への観光客も減る。海外のどこかのバス事故で日本人が被害にあったりすると、その国全体への旅行を控えてしまう風潮は、海外の人にも共通する傾向である。いまや、作物の生産、工場の稼働、商品の流通・・・すべてを地球規模で考えることが求められているのだ。これからどうなるのか。その答えを手探りしながら考え、事を進めることが、我々には求められている。

2011年7月10日日曜日

ブルーベリー出荷

ブルーベリーがポツポツ実りだした、と思ったら、次々に着色し始めた。

朝に収穫しても、昼になると、もう他の実が食べごろになっている。

たまたま登山帰りのランニング仲間(ラン友)が一緒に山に登った友達と尋ねてきて、「こんだけ実って、どうするか、ですねー」とぼやいたら、八百屋さんをやっている従兄弟を紹介してくれるという。家のすぐ近所。早速訪ねて行くことに。

あわてて見本のブルーベリーをプラスチックのパックに詰めて持って行ったら、試食してすぐ、「いくら?」 訪ねて行く車の中で、「話し方がぶっきら棒だから」と聞いていた通りのストレートしゃべり。

「素人だからわからない。普通はいくらで仕入れてるんですか?」などと聞いていたら、「○○○円でどう?」。その値段で決まってしまった。「明日の朝、これで40~50個入れて」

手元には自家用分しかない。これじゃ40個のパック詰めにはとてもじゃないが足りそうにない。雨が降ってきたが、翌朝だけでは需要分に満たない。畑に出てブルーベリーの収穫を再開した。

はかりもないので、実家に取りに行くことに。

はかりを持って家に帰り、パック詰めをしてみたら、これが大変。

無農薬だから、そのまま食べられるが、お店に出すやつだからゴミとか虫が混じってちゃまずい。傷があるやつも味が変わるから対象外。そのための選別を行う。水滴が付いていると腐ってしまう、というから、ブルーベリーの粒に付いた夕刻の雨を一個いっこティッシュで拭う。

いつの間にかオールナイトニッポンが始まる時間に。そして時計の針は午前0時を回った。

夕刻収穫したブルーベリーのパック詰めがようやく終わったので、就寝。しかし寝付けず。

午前4時。シャワーを浴びて収穫に繰り出した。

戻って、パック詰め。今度は水滴取りはないが、大きさ、傷の有無で選別。それを繰り返す。時間がかかる。

午前9時前。40個のパックが詰め終わり、納品した。

八百屋さんには「大変。続けられるかどうか、疑問です」

2011年6月21日火曜日

夏の楽しみ

近所の山ではクワの実がたくさん実るようになりました。

手でちょっと触れて落ちてきたやつをボールで受けます。

これが甘い。クワの実って、もっと甘みが薄いようなイメージがあったけど、本当に甘いのです。

熟してるやつだけを手でちょっと触れて取ります。

それをヨーグルトに乗せたら、色合いもよく、とてもよいデザートにできあがりました。

鳥もたくさん来てるけど、クワの実は十分あります。

鳥が食べ、虫も食べ、人間もいただく。

クワの実に感謝です。

山では、黄色の木イチゴも実るようになりました。

春、そして夏の訪れが遅れていた、東北の山が生き生きとしています。

同時に雑草の伸びも早くて、1週間もすると様相が変わっています。

タンポポ畑だった庭は、白い花が咲きそろっています。これが秋になると、ヨモギ畑になるとか。

それだけ自然の力が強いということで、まずは感謝。

自然がくれた夏の恵に舌づつみを打つ、今日この頃です。

2011年6月10日金曜日

ブルーベリー着果

果実が日ごとに大きくなっています。

樹木の育成不足、落果や虫の食害・・・。いろいろあったけど、一応、収穫にはこぎつけそうです。

果実が大きくなってきたら追肥が必要だそうで、「セサミブルー」というブルーベリー専用の肥料を撒きました。

こいつを撒くため、木の根元の除草。木に傷つけるといけないから、草刈り機は使えないのです。仕方がないので、手で除草。スギナがびっちり生えていて大変。ついでにタンポポもむしったりして、指が痛くなりました。

2時間ほどかけて除草したのは、たったの二畝。およそ50本弱。ぐったり疲れて汗がびっしょり。除草剤を撒けば簡単だろうけど、無農薬を貫きたい。ついでに毛虫やシャクトリムシを駆除して、ほんと疲労困憊です。

それでも、草の上に座り込んで、こんな風に写真をとっているとホッとします。

春に選定しなかった枝はやっぱり内側にはびこってきたなー、来年は下の枝をもっと切った方がいいな、花芽を切らないと小粒になるみたい、等など思いを巡らせると、それはまた楽しい時間です。

よし、この畝が終わったら飯にしよう、とまたまた頑張りました。

2011年6月6日月曜日

強風の中の花~南蔵王縦走#3

屏風岳から先はガスが薄らいできて、尾根がはっきり見えた。

軽い気持ちで来たのに、本格的な縦走である。

車で上まで登っているので、疲れはあまりない。

簡単に尾根歩きを楽しめ、まるで“山歩きのいいとこ取り”である。

Sさんによると、今年は雪が多く、いつもより花が遅れている、という。

それでも高山植物が可憐に咲いていた。


山の尾根は強風が吹いていた。その風に負けずに、花を咲かせていた。


とくに屏風岳から南は花の種類が多く、これからはもっと見事になるらしい。



南屏風岳、そして不忘山を通り、白石スキー場まで歩いた。不忘山では、昭和20年3月に墜落したB29 の乗組員を弔う「不忘の碑」に手を合わせた。

午後4時10分下山。合計7時間の縦走は忘れ難い時間となった。

芝草平から屏風、縦走へ~南蔵王縦走#2

蔵王エコーラインの路肩に車を止め、登山道に入ったのは午前9時10分。天候は曇り。登山道にはまだ雪が相当残っている。

緩やかな登り、下りを繰り返す。尾根を歩いているはずだが、ガスがかかっていて下界は見えない。

2時間ほどで着いた芝草平は湿原地帯。まだ季節が早く、花は見られない。ここでお昼にして帰るか、屏風岳まで行くか、となった。

30分ほどで着くというので、屏風岳まで足を延ばすことになった。

「宮城県最高地点」という場所は、標識も何もなく、登山道の途中だった。そこを過ぎたところが屏風岳。ここでお昼を取ることにした。

いつも見ている「屏風」のてっぺんで食事。イメージしていたことが現実となった。視界が悪くとも、あの辺が七日原かな、と考えるだけで幸せである。

ガスが少し薄くなり、七日原の牧場らしきところが、薄っすらと見えた。右前方に山のシルエットが現れ、馬の神岳、水引入道とわかった。

お昼を食べながら、ここまできたら不忘まで行ったら、なんて話題が出てきた。最初はSさんがエコーラインまで戻って車を到着地点まで回す、と話していたが、道案内役の奥さんが不安だ、というので、奥さんが車を取りに行き、Sさんが案内してくれることになった。

「えっ、縦走」。予定になかったことなので、不安もよぎったが、行きたい、という気持ちが優った。

あこがれの屏風~南蔵王縦走#1

七日原から見上げる蔵王は屏風のような急峻な崖が広がるから「屏風」と呼ばれる。その頂点は屏風岳。1825m。宮城県の最高峰だ。

いつも「屏風」を望み、いつかはあの尾根を歩いてみたい。せめて、その近くの「芝草平」という湿原を見てみたい。

毎日そう思っていた。

その屏風岳を訪れる機会がひょんなことからやってきた。

走る仲間のSさんから電話がかかってきて、「明日そっち行って、一緒に山に行ってみようと思って」。軽~い電話だった。

翌夕、Sさん夫妻がやってきて、特段、翌日の山の話にはならず、その晩は帰ってしまった。「明日8時ごろ来ます」と。

Sさん夫妻は8時半ごろやってきた。

Sさんは長靴にジャージーという姿。上はランニング用の帽子とウインドブレーカー。その辺の畑まで散歩といういで立ちだ。

「ダウンとか持って行った方がいいですか?」

「んだね。山は着なくていいから、もう1枚持って行った方がいいね」

「芝草平」というところまで行くのかな。このときはまだ、そう思っていた。

2011年6月2日木曜日

解散すればいい!

今日午後、内閣不信任案の採決が行われる。

自民、公明、たちあがれ日本の3党が昨日、案を衆院議長に提出した。災害復旧が進まず、原発被害で避難を余儀なくされている人が大勢いる、こんなときに何をやっているのか。

菅直人でいい、なんて思っている有権者は少ないであろう。

しかし、今は首のすげ替えをやっているときではない。こんなときこそ、政治家は党派を超えて、力を合わせるべきだ。

なのにこの現状は何か。

みんなの党は賛成。共産、社民は棄権。小沢一郎、鳩山由紀夫は賛成。そのグループが加わると、案が可決されるかどうか、50:50ぐらいまで来ている。

可決されれば、内閣総辞職か、解散・総選挙となる。総辞職すれば、自民党は小沢グループと組み、民主党との大連立を組む、のか。谷垣総理誕生か。

それで復興は進展するか。自民党は、バラマキを主張する小沢一郎の意見を受け入れることができるのか。格付けが落ちている国債を増発して、さらに格付けを落としてもいいのか。

政治の混乱は収まらないだろう。

それより解散すればいい。被災地である岩手、宮城、福島の自治体は選挙どころではない。おそらく選挙は凍結。対象から外れる。

それでも選挙民の意見が国会に現れ、すっきりする。民主は負け、自民が票を伸ばすか。小沢チルドレンは、敗退するであろう。「民主党」に魅力がなくなっているのであるから。

選挙の時点における国民の意見が反映されることは間違いない。

解散しても、官僚は動く。国がなくなるわけではない。多額の税金が費やされるが、それで潤う人もいる。

だから、解散すればいい!

2011年5月29日日曜日

畑~カフェへの道#19

ジャガイモの芽がだいぶ大きくなってきました。ネギの苗も落ち着いてきたようです。

ダイコンは芽から苗の形にまで育ちました。そろそろ間引きの時期です。

オクラの芽も出ています。サトイモがようやく芽を出しました。ホウレンソウは元気です。人参は半分ぐらい芽を出しました。

もらってきたキャベツは寒冷紗をかけて、大きさがバラバラだけど少しずつ大きくなってます。ナス、ピーマン、スイカ、カボチャ、ズッキーニ、シシトウ、タカノツメも植えたけど、強風地域なので、倒伏がとても心配。

煮豆用インゲン、ラッカセイ、エダマメ(秘伝豆)も植えて、鳥よけの不織布を掛けました。

青紫蘇や赤紫蘇は種を撒いたけど芽が出ません。

少しふもとの直売所で、熊が座ってトウモロコシを食べる、という話を聞きました。にもかかわらず撒いたトウモロコシの種。芽を出しました。かわいいものです。

ほかにもゴボウの種を撒く予定です。

全部で200坪ぐらいでしょうか。全部できたら大変です。でも、できないのも折角植えたのになー、と困ったもの。

本当はキュウリ、トマト、ゴーヤといった夏野菜の定番も植えたいけど、風がねー。上に伸びるやつはたぶん無理なのです。怖いもの見たさで試してみたい、という気も残っているのですが。

開花~カフェへの道#18

ブルーベリーの花がパラパラと開花しています。

一斉に咲くんじゃなくて、バラバラに白い小さな花が開くんですねー。

朝、窓からその花を見ていると、鳥が、鳥が・・・。

花を食べるんでしょうか。

鳥害対策なんて何もしてないし、何をしたらよいか分からないし、善意に解釈すれば、虫を食べる益鳥かもしれないし・・・。

まあ、見守るしかない、ですかねー。

虫もいるんですよ、シャクトリムシ、ミノムシ、何と言うのか黒い羽根のある虫。昨日なんか黄緑色のアゲハの幼虫みたいなやつもいました。

雨の合間に、野菜畑、草刈り・・・とやることが多くて、なかなかブルーベリーの見回りをできないのですが、見回りしなくちゃいけませんねー。

実がなる前に草を刈って追肥をしなくちゃいけないし、地肌が見えているからバークもまかなくちゃね。

いろいろいろいろ、盛りだくさんです。

楽しいんですが、新米農家は忙しい。

2011年4月24日日曜日

原子力のこと

福島第一原子力発電所の事故が収まらない。半径20キロ圏内が立ち入り禁止区域に設定された。着の身着のままで現地を離れざるを得なかった人々は、家も仕事もないまま避難所に詰め込まれ不自由な生活に追い込まれている。

福島第一原発は廃炉になるのだろう。原発以外のエネルギー、という声が大きくなっている。

水力、風力、波力、太陽光、太陽熱、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギーは益々重要となってきた。地球温暖化の原因とされるCO2など温室効果ガス削減のためにも、再生可能エネルギーの普及が大切である。

原子力発電は今後、その危険性をなくすため、これまで以上の安全対策が望まれる。

しかし、原子力開発の研究を止めてはならない。水力の水はどうしてあるのか。風は? そもそも太陽のエネルギーではないか。太陽のエネルギーがあるからこそ暖かく、地球上の動植物は生きられる。太陽のエネルギーがあるからこそ、光合成が起き、植物が成長する。太陽は核融合のエネルギーである。原発とは違うが、原子力である。地熱は? 地球の熱である。地球の熱エネルギーはコアの部分のエネルギーもあるが、放射性物質の崩壊による放射線の放出が役立っているらしい。

危険性の除去は大切だが、単純に原子力除去とはならないでほしい。なぜ事故が起きたかを検証し、事故が起きないよう対策を打つべきである。

物々交換~カフェへの道#17

家の敷地内にある農業用水の配管が壊れた。水が庭に染みてきて困ったため、近所の方に相談した。早速、応急処置をしてくれた。

この方もブルーベリーを栽培している。ブルーベリーはある程度湿気のある土壌を好むため、潅水のためバーク材を根本にまいてマルチにすることが多い。

幸い我が家には、熟成したバーク材が山積みされている。お世話になったお礼に、「よかったらバーク使ってください」と話したら、「代わりに」と牛フン堆肥を4tトラック一杯分運んでくれた。

二畝分だけ畑に撒いたが、とても消化しきれない。

一度耕した畑だが、堆肥を撒いてもう一度耕起することにする。

畑にツグミがやってきた。渡り鳥らしい。もうすぐ南の島に帰って行くのかな。

2011年4月19日火曜日

野生の森~カフェへの道#16

 今の季節。一日中ウグイスの音が聴こえている。朝は、キツツキが木を叩く乾いた音がかすかに、でも確実に響き渡る。

窓の下に小鳥がやってきた。ネットで調べてみると、カワラヒワ。ガラス越しに写真を撮っても気づく様子はない。虫だろうか、野草の種だろうか、ついばんでいる。

先日は、日中、隣の畑を横切るキツネを見た。尻尾が大きく、正にキツネ。陽の光が燦々と降り注ぐ中、休眠中のダイコン畑を渡って行った。

蔵王~仙台間の農地にはイノシシも現れる。黄昏の闇に紛れて大きなイノシシが畑で何かを食べていた。一瞬、子牛?と思ったが、よく見たらイノシシ。イノシシは農家を困らせる害獣だが、こうやって自然のイノシシを見ると、日本の自然もまだまだ捨てたもんじゃない、と思ってしまう。

カモシカも見た。川崎町と蔵王町の境にある標高400メートルのすずらん峠。車を走らせていたら、道路の左際に何か動物? 目がかわいい。その瞬間は動物の名前が浮かばない。あっ、カモシカだ。それも大きい。通り過ぎて車を止めたら、道路を渡りこちらを見ている。

助手席にカメラを置いていたことを思い出し、カメラを手に取った時には、既に山の中へ消えた後だった。

ぼかし堆肥~カフェへの道#15

幼馴染から米ぬかをもらった。そいつを、幼馴染から借りた軽トラックで畑に運んだ。ぼかし堆肥を作るのだ。

ぼかし堆肥とは、米ぬかと野菜くずなどを混ぜて2週間~1カ月置き、よく発酵させた堆肥。肥料の効力を少し弱め、野菜にやさしいから、こう呼ぶらしい。

しかし、正確な作り方を知らないまま、米ぬかを、それも100K程度もらったから、取りあえず穴を掘って入れ、ブルーシートを掛けた。

野菜くず、落ち葉、なにか発酵するための有機物が必要だが、圧倒的に足りない。家庭ゴミが貴重品に思えてくる。その辺にあった草も入れた。水や、発酵剤の納豆やヨーグルトもほしい。

数日後、近所で落ち葉を大量に確保した。1×1.2mの袋で3袋。穴をもう一つ掘って、米ぬかと落ち葉を混ぜた。ただ適切に挟んでないのできちんと発酵するかどうか。

順番が逆になってしまったが、これからぼかし堆肥の本を読もう。

2011年4月16日土曜日

水仙の朝~カフェへの道#14

朝。水仙が花を開き始めた。昼過ぎにはすっかり花弁を広げていた。

山にも春がやってきたのだ。裏の竹藪からはウグイスの音が聞こえる。一日中。聴いていると面白い。単純に「ホーホケキョ」ばかりではない。「チッ、チッ」と鳴いたり、「ケキョ」と鳴いたり。

畑の隅ではタンポポが花開き、ツクシが芽を出した。フキノトウはすっかり大きくなり花が開いている。

桜の蕾もだいぶ大きくなってきた。ブルーベリーの蕾も膨らんでいる。

農業用水の水が止まった排水溝にカラスが出入りしている。何事だろうと排水溝にカメラを向けフラッシュ撮影すると、巣が写っていた。水が流れてきたら、流されてしまうのに。

雪が融けた畑では、草が伸び始めている。いよいよ草との戦いだ。まだ一つひとつ除草しているが、そのうち手に負えなくなる。草刈り機頼みになるだろう。

2011年4月4日月曜日

春~カフェへの道#13

家の前の庭に水仙が芽を出した。寒く冷たい冬からの目覚め。何色かな。どんな花を咲かせるのだろう。小さな蕾に愛おしさを感じる。

よく見ると、その隣にはイチゴの葉っぱ。こちらも冬を乗り切って来たんだ。今はまだ葉が赤く焼け、痛々しいが、そのうちきっと元気な若芽を吹き出すに違いない。

山の高原には嵐のような春の強風が押し寄せ、土ぼこりを舞い上がらせている。それはたぶん「春告風」なのだ。こうやって冷たい冬を吹き飛ばしていくのに違いない。

夜、フキノトウの天ぷらをいただいた。ちょっぴり苦いその風味は蔵王の春を香りと味で楽しませてくれた。

2011年4月1日金曜日

畑作り~カフェへの道#12

雪が融け、蔵王の集落にも春がやってきた。家の裏や木の陰などにはまだ雪が残っているが、ブルーベリー畑の雪はすっかり消えた。

竹やぶの隅の方からフキノトウが顔を出した。よく見たら、もう花芽が出ている。見つけるのがちょっと遅かったみたい。来年はもう少し早く探そう。でも、山に行き、残雪を探したら、まだまだフキノトウは見つけられる。

初めてトラクターを運転し、畑を耕した。一部は鶏糞と苦土石灰を撒いてから土を起こす。

水が染み出ている農業用水管を心配して身に来てくれた近所の方から、トラクターによる耕起の仕方を聞く。最初は浅く起こして、だんだん深くしていくといい、という。最初から深く起こすと、トラクターへの負荷が大きくなるらしい。

トラクターは、前面に物を運ぶバケット、背面に耕作用のロータリが付いている。操作用のレバーやスイッチが沢山あり、車の運転しか知らない者にはチンプンカンプン。それでも何とか操作して、300坪ぐらいを耕した。

スコップやクワで掘り起こすとの違い肉体的には疲れない。ただ大型機械だし、間違って耕して畑に凹凸が出来たりで、トラクターを倒したら大変と、精神的には非常に緊張した。

出来上がった畑には満足。これでジャガイモを植えられる。楽しみがまた増えた。

2011年3月19日土曜日

復興に向けて~3・11#6

いろいろ被害が出ている。沿岸部に比べて被害の少なかった仙台市中心部もビルの壁が落ち立ち入り禁止になったり、2階がつぶれた建設会社のビル。入口付近が大きく陥没したマンションもある。

それでも少しずつ平静さを取り戻し始めている。数百人並んでいたスーパーの行列が消えた。並らばないと入れなかったコンビニに入れるようになってきた。棚から商品が消えているが、新しいお握りが並んでいる。飲み物も残っている。

村井知事の発表では、燃料供給も1週間ほどで平常に戻るという。

冷静に、自分に何ができるか考えよう。ボランティアに参加する以外にもできることがあるはずだ。

前向きに、一歩ずつ、復興に向かおう。

2011年3月18日金曜日

80K~3・11#5

震災から4日目、蔵王の仕事場の点検に向かった。仙台と同じ震度6。おそらく、それなりの被害が出ているはずだった。

片道40K。しかしガソリンがない。遠刈田温泉までは2度ほどジョギングしているので、何とかなるだろうと、ママチャリで行くことにした。

家を出発してまもなく信号の明かりは消えた。意外に車が多い。途中、ガソリンスタンドに人がいたので、停電が回復したら給油できるかどうか聞くと、できないという。

行きは登り。急な坂は自転車から降りて引っ張った。

明るい日差し。途中、がけ崩れが起きていたり、地割れを目のあたりにすることを除けば、暖かいいい日だ。

異常さを感じるのは信号の無燈を見るとき。それ以外は、のどか。春の日差しがやわらかい。

標高400mのすずらん峠を下りる途中にある野菜の自動販売機でジャガイモとキャベツを買う。どちらも100円。安い。店のおばあちゃんが、傷ついているからと、ダイコンとニンジンをくれる。

こちらも揺れました?と地震の被害を聞くと、「うちは薪ストーブだから大丈夫」という。灯油不足でも影響を受けないのだ。木質バイオマスの自然エネルギーの素晴らしさを再確認する。

さらに登り遠刈田温泉の売店へ。仙台市内のスーパーと異なり、こちらの商店では並ぶことなく買い物ができる。米やカップ麺は見当たらないが、クッキーなどを買う。

仕事場は無事だった。壁にひびが入っていたり、薪ストーブの位置がずれていたりするが、戸の開閉には問題なし。躯体は影響を受けていない。不思議なことにステンドグラス製のお雛様は落ちずに残っていた。

ブルーベリー畑はいつもどおり。雪はだいぶ溶けていた。自然は、やすらかな姿を見せている。

屏風岳もきれい。

帰り道でスパゲッティーや白石うーめんを買い足した。

下りの帰りは3時間で仙台へ着いた。

感謝~3.11#4

沖縄のTMさん ← 震災の日、早速メールをいただき、ありがとうございます。まだ状況がわからなかったとき、励みになりました。

沖縄のASさん ← 震災の晩、「こんなとき、ごめんなさいね」と電話。ありがとうございます。これほど
長引くとは予想できず、またラジオのみで全体像がわからず、震災後の話をしてしまいました。落ち着くまでは何年かかかりそうですね。遊びにいらっしゃれる日が来ることを望みます。

沖縄のMMさん ← 震災の日にメールをいただき励みになりました。ありがとうございます。

沖縄のMOさん ← メールをいただき、ありがとうございます。またお会いできる日を楽しみにしています。

沖縄のMMさん ← メールありがとうございます。台湾以来ですが、心配していただき、うれしいです。

東京のMIさん ← 連絡受けてうれしいです。 気を使ってだと思うけど簡潔なメール。とても身にしみています。

山形のMFさん ← メール、そして電話ありがとう。いつになるかわからないけど、落ち着いたら、お酒飲もうね。

山形のNKさん ← 御心配、恐れ入ります。昨年は情報提供でお世話になり、ご挨拶にお邪魔しようと思っていた矢先の災害でした。落ち着いたら必ず、お邪魔いたします。

山形のHSさん ← 電話ありがとうございます。落ち着いたら、ご挨拶に伺います。

台湾のSYさん ← メールありがとうございます。昨年の台湾旅行では大変お世話になりました。今度は仙台に来ていただく番ですね。でも、いつになるのか。なんとか、その日が来るのを願います。

東京のCHさん ← メールありがとう。またちょっとだけチャットでも。お互いがん張りましょう。

東京のMHさん ← メールありがとう。いつの日か、遊びにきていただける日が来ることを願います。

香川のASさん ← 御心配ありがとうございます。またお会いできる日が来ることを願います。

東京のHFさん ← 御心配おかけしました。今度、東京へ行ったら電話しますね。

千葉のKMさん ← メールありがとうございます。また一緒に釣りに行きましょう。

千葉のSOさん ← 電話ありがとうございます。今度、農業のこと、教えてください。

沖縄のNUさん ← 御心配いただき、ありがとうございます。またNAHAマラソン行きます。その時、お会いしたいです。

東京のYSさん ← 電話ありがとうございます。今度は仙台へ遊びに来てください。

東京のKSさん ← メールありがとう。蔵王に遊びに来てください。

大阪のMNさん ← 電話ありがとうございます。地震の時は秋田にいらしたのですね。大阪へ無事戻られよかったです。またいつか、お会いできる日が来ることを望みます。

岩沼のHSさん ← 電話ありがとうございます。ご自身が被災者なのにご心配いただき恐縮です。またお会いしたいです。

東京のHYさん ← 電話、恐れ入ります。今度はどこかの大会に一緒に出たいですね。

千葉のSKさん ← 実家、津波の被害にあわれたのですね。それなのに一方的に心配していただき、申し訳ありません。復興までは時間がかかると思います。何とか、故郷を取り戻しましょう。

宮城のMさん、Oさん、Yさん、被災されているにも関わらず、貴重な食料を分けていただき、ありがとうございます。ここ数日、お金はあまり使わず、物、行為の交換が増えています。また、テレビ報道でも、避難所など深刻な状況下にある人ほどやさしい行為が目立ちます。真価は、問われるものではなく、現れるものなのですね。

その他の方からも電話、メールをいただきました。大変ありがとうございます。また一緒に何か楽しいことをしましょう。その日が来ることを願い、とりあえず目の前のことに取り組みます。

行列~3・11#3

震災から3日目。太陽光発電の非常用出力にコンセントを差し込み、テレビとホットカーペットを生かした。これで携帯も充電できる。ところが、その携帯、電波がつながらなくなった。

携帯の電波を探し、街に出た。途中通った長町モールの西友には凄い行列ができている。コンビニは空いてない。コンビニの行列は公衆電話だ。公衆電話はNTTからの電気(-48V)だけで動作するから、回線さえ生きていれば、つながる。

青葉通りのダイエーも長蛇の列。信号が止まり、渋滞が起きている。煙が上がり、きな臭い。救急車や消防車が飛び交う。穏やかな日差しの下、異常事態が起きている。

帰路。車が並んでいた。長い列。最後尾は見えない。先に進むと、その理由がわかった。

ガソリンスタンドの列だった。

これは、まだ“序章”に過ぎなかった。

一夜明けて~3・11#2

震災の夜は、ロウソクと懐中電灯で夕食をとった。近所の生協で買ったお握りと惣菜。それなりにおいしかった。

親戚や友人に携帯から電話をかけるがつながらない。東京の子供たちとは何とか連絡がついた。

揺れは続いているが、真っ暗だし、布団に入る。ラジオで被害状況を伝えている。気仙沼では大火事が起きているようだ。

夜、前に勤めていた職場の同期からメールが入る。電話をかけるとつながった。仙台支社が困っているので、できれば翌日応援してほしい、発電機もある、という。

翌朝、仙台支社へ出かけた。信号はついてない。要となる交差点では警察官が交通整理している。ただし止まっているパトカーは「警視庁」だ。

途中、大きなガラスが割れていた。ビルの壁が落ちている。立ち入り禁止となっているホテルもある。

仙台支社が入っているビルは4階あたりの窓が割れて地上に落ちていた。

支社は8階。真っ暗な中、手探りで階段を登り始めた。

大地震発生~3・11#1

3月11日午後2時46分。ちょうど外出先から帰り、遅い昼食を食べていたとき、地震が起きた。

すぐに止むと思ったが、なかなか止まらない。カミさんはサイドボードを押え、私はテレビが倒れないようにした。

そのうち電子レンジが落ち、神棚や仏壇からものが落ちてきた。

地震はさらに続いた。どれくらい続いたんだろう。テレビでは宮城県・栗原で震度7と言っている。午後3時に津波が到達する、とも言っている。そのうちテレビが消えた。停電になったのだ。

別の部屋にいた父の無事を確認し、直前に買い物へ出た母を探しに出たら、玄関外の手すりにつかまっていた。無事だった。ケガもない。「自転車が車にぶつかった」としきりに心配するから、「そんなの大丈夫だから」と家の中に引き入れた。

余震は止まらない。一つひとつが大きい。

ラジオで情報を収集する。

カセットコンロのボンベやカップヌードルを買うため、カミさんが近所の生協へ向かった。
「電池は?」。「いいよ、いっぱいあるから」

懐中電灯や持っているラジオに合う電池は実は持っていなかった。

生協では10人ぐらい並んで、外で売っていた、という。カセットボンベは誰も買う人がいなく、すぐ買えた。

このときはまだ、震災の規模を予想できず、その影響もわからなかった。

2011年3月7日月曜日

PV-EXPO

東京ビックサイトで開催されたPV-EXPOに行ってきました。アカデミックエリアの説明要員です。アカデミックエリアはメーカー側のエリアに比べると、コンパニオンもいないし、派手な宣伝もなく、静かで訪れる人も少ないですが、何か新しいシーズはないか、と探し求める人にとっては原石を探す宝庫のようです。こちらが現実生活とかけ離れた研究について説明しても、興味深く聞かれていきます。

当ブースで紹介したのは太陽エネルギーの複合利用やストーブ熱による発電などです。

エネルギーの自給自足を考えているある方は、熱を電気に代えれば、熱の伝導で必要な電気を自給することが可能だ、と強い興味を示しておられました。

こんな風に様々な方のアイデアを組み合わせれば、また新たな取り組みが生まれるかもしれない、と未来に期待が持てる展示会でした。

ちなみに、東京ビッグサイトで同時に開催された展示会はPV-EXPOを含め国際水素・燃料電池展、スマートグリッドEXPO、エコハウス&エコビルディングEXPOなど7展示会。中国、台湾、韓国など海外勢も力を入れており、主催者発表では3日間で計9万人の人出があったようです。

2011年2月27日日曜日

剪定~カフェへの道#11

ブルーベリーの剪定をいとこに教わる。これが難しい。まずシュートと呼ばれる新芽で残したい元気な枝を決める。他のシュートは根元から切って行く。残したいシュートは2/3ぐらい残して、上部をバッサリ切る。こうすることにより、切った下から脇芽が出て、これに花芽が付くらしい。また混みあったところは切って行く。真ん中を開けて周囲に広がって行く形が理想らしい。

いとこはチョキチョキチョキと切って行く、どうやって選別しているのか。理屈はわかるが、切る枝と切らない枝を見分ける方法がなかなかわからない。

基本は上下に出ている枝を切ったり、粒を大きくするため、花芽を少なくするようだが、折角花芽が付いている枝を切るのはどうも忍びない。

悩んでいると、寒さが身に染みる。

切り口もきれいでないといけない。割れてしまうと、そこから枯れてしまうそうだ。

全部で450本。3月一杯は剪定で悩みそうである。

2011年2月15日火曜日

カッピング~カフェへの道#10

2日目の午後は再びカッピング。

まずはじめに3種類のコーヒーを試して点数を点けた。1種類は風味が良くなく、1種類はずば抜けた味があった。ふたを開けると風味があまり良くないと思われたのはタイのコーヒー。アラビカにロブスタの血が入ったカチモールという品種らしい。若干、なんというか土臭い。

ずば抜けた味はパナマのゲイシャ種。エスメラルダ農園産だ。言ってみれば華やかな果実の香りを感ずる。私でもその素晴らしさがわかった。

もう1品はエチオピアのイルガチェフ。もちろん美味しいコーヒーだが、スペシャルティコーヒーの中では可もなく不可もなく、といったところか。

第2ラウンドは6種類のコーヒーをカッピングして、第1ラウンドのコーヒーを当てるクイズを行った。3グループに分かれ、グループとして答えを出すのだが、この結果が散々だった。私個人が、である。

グループとしては唯一全問正解だったが、私が選んだコーヒーは違った。私が、飲みたくない、と思ったコーヒーは実は世界有数の素晴らしいマンデリン。講師の方は90.5という高い評価を点けた。一方、私はどうも香りが好きになれなかった。バランスはまずくないと思ったが、強く放つ個性に共感できなかった。これがタイのコーヒーか、と判断したのである。

そんなわけで2日目のカッピングはますます落ち込む結果となった。

この2日間は極めて濃縮された時間で、本当に貴重な講義だった。集まったのは大半が東京以外の人で、コーヒーに魅せられた人同士で交わす会話はとても有意義だった。

しかも全国のコーヒーが美味しい店がある程度一致していることがわかり、これにも驚いた。日本におけるスペシャルティコーヒーの世界はまだまだ狭いが、確かな足場を築きつつあるのである。

コーヒーの基礎~カフェへの道#9

写真の左側はパーチメント。コーヒー豆の皮である。そして右側がコーヒーの生豆。この生豆を煎る、焙煎することによって、飲料用のコーヒー豆が出来る。

コーヒー講習会の2日目はコーヒーの品種や収穫方法など、コーヒー豆というものがどういうものか徹底的に、しかし非常にシンプルに教わった。世にコーヒー教本は数多く、エチオピアが原産国とかブラジルの生産量が一番とか書いてあるが、これほどすっきりした内容は初めて。

コーヒーという木の分類方法や、栽培方法、ウォッシュト(水洗)とナチュラル(自然乾燥)の違いなどを極めてわかりやすく教えていただいた。

これまでわからずにいたことが、いろいろ明らかになった。例えばアラビカ種の方が高く売れるのに、なぜカネフォラ(ロブスタ)種が栽培され生産量も多いのか。これはアラビカ種が病気に弱く標高の高い地域でしか生産されないのに対し、カネフォラ種は病気に強く、比較的低地でも生産化可能であることが理由。またアラビカ種の花が一輪いちりん咲くのに対し、カネフォラ種はまとまって咲く、なんとことも初めて知った事実。受粉してから熟した実になるまで数カ月かかることもわかった。

わずか2時間の講義時間だったが、内容の濃い、充実した時間だった。

2011年2月14日月曜日

コーヒーの評価方法~カフェへの道#8

続いて教わったのはコーヒー豆の評価方法。カッピング、という。SCAA(米国スペシャリティコーヒー協会)の様式を使う方法を教わった。

方法は単純なようで、実はかなり難しい。決まった分量の挽いた粉の匂いを嗅ぐ(フレグランス)、お湯を注いで匂いを嗅ぐ(アロマ)、スプーンで勢いよくすすって味を確かめる。ここで酸味(アシディティ)、コク(ボディ)、後味(アフターテイスト)を確かめる。さらに味の調和(バランス)、甘さ(スウィートネス)、風味(フレーバー)、液体のきれいさ(クリーンカップ)、全体評価(オーバラル)、欠点(ディフェクト)についても点数をつける。

慣れた人は、コーヒーを分別するために、オレンジの香りとか土の香りなどを嗅ぎ分けたり、パイナップルの味などを感じたりするが、私は皆目分からない。

この日は3つのコーヒーを出し、うち1つだけ違う種類のコーヒーで、これを当てる、というテストを行った。これはなんとかなったが、その後やったカッピングは外れてしまった。

やっていればだんだん慣れる、という人もいるが、難しい。美味いか、まずいかはわかる。というか、スペシャルティコーヒーが対象なのですべて美味い。しかし、分別はできない。難しい。とてもとても難しい。

やればやるほど不安に陥ってしまった。

コーヒーの抽出~カフェへの道#7

2日間に渡り、コーヒーに関する講習会に参加した。

まずはコーヒーの抽出方法。この過程で、SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)では、ドリップ式抽出がトピックであるということを知る。それまで今後の抽出方法は(フレンチ)プレスと信じ込んでいた。

ドリップは日本ではお馴染の紙やネルのフィルターに挽いたコーヒー粉を入れてお湯を落とす方法。これに対しプレスは紅茶のように、粉にお湯を入れて上から金属のフィルターを押して抽出する。欧米で一般的な方法だ。

ドリップがすっきりした味になるのに対し、プレスは油脂成分も含まれるためコクが出てくる。だからプレスの方が美味いと言う人もいる。私もそう思っていた。

一方、世間ではドリップの方がいいと言う人も少なからず多い。うちの家族も例に漏れない。

ともかくアメリカではドリップが「シングルサーブ」と言われ、注目され始めているようだ。昨年のSCAAは話題が「シングルサーブ」一色に染まったとか。少なくとも日本では当たり前過ぎるドリップだが、アメリカではトレンドになり始めているらしい。

このドリップ。細く注いで1分ほど経つとコーヒーが滴り落ちる。それから1分ぐらいで淹れればアメリカン。3分ほどかければコクのあるコーヒーが出来上がる。

スペシャルティコーヒーはコマーシャルコーヒーとは違う。この点を徹底的に教わった。

2011年2月6日日曜日

スピーカーセット~カフェへの道#6

ちょうど時間が出来たので山の家を訪問。気温が緩み、雪もだいぶ溶けていた。おかげで、先日は雪に埋もれていたアプローチを通り、家の前まで車で進入することができた。

本日の目的の一つはスピーカーのセット。といっても、古いパソコン用のスピーカーを置いてきただけだが。

このスピーカー、クリーム入りのプラスチックに包まれ、お世辞にも見た目はよくない。しかし、ウーハー付き。

パソコンを持ち込み、つないでみた。鳴らした曲は、お気に入りのマッコイ・タイナ―、サテンドール。

結果は、ひじょぅ~によかった。長い間、練馬のマンションで十分な音量を出せずにいたゲートウェイ2000の付属品は、呪縛を取り払うかのように、いい音を解き放った。

スピーカーの概観は山の家にそぐわない色だが、音色は十分合っていた。

薪ストーブの火を見ながら、コーヒーのマグを手に取ると、静かに響くサテンドール。なかなかいい。試しにレミオロメンも聞いてみたが、これもいい。しかしやっぱりサテンドールが落ち着く。今度はキース・ジャレットも聞いてみたい。コーヒーじゃなく、ウイスキーで。

帰り、家を出ようとしたら、雪にタイヤが埋もれてしまった。タイヤを動かせば動かすほど、文字通り深みにはまる。ちょうど通りかかった仙台ナンバー・アウディの方に助けてもらった。感謝。